海外移住者の私は、オーストラリアに在住しています。
マイナンバー制度は2015年10月に始まりましたが2018年になってやっとマイナンバーを取得することにしました。
2019年以降はマイナンバーがないと新規開設できないネット銀行も増えますし、いつどこでマイナンバーが必要になるかわかりませんから。
私のように海外に住んでいてマイナンバーを持っていない人がマイナンバーを取得するときに参考になると幸いです。
そもそもマイナンバーってどんな制度?
マイナンバー制度は、2015年10月にスタートしました。
マイナンバーって何?
マイナンバーとは、日本に住民票を有するすべての人、外国人にも与えられる12桁の個人番号です。
個人識別ナンバーのような役割です。
子供や家族であっても連番ではなく、まったく異なる12桁の番号が割り振られています。
複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認するために活用されます。
たとえば、住民票コード、基礎年金番号、健康保険被保険者番号、銀行口座が紐づけられるというわけです。
国民の誰がどこに住んでいて、いくら稼いで、いくら納税して、いくら銀行口座に預金があるということが政府にとって把握しやすいシステムなんですね。
社会保障、税、災害対策の3分野について個人を特定しやすいというメリットが政府にはありますが、国民にとってのメリットは何でしょうね…。
各種行政手続がオンラインでできるようになるということが私たち国民のメリットとして挙げられていますが、要は国が個人の所得を正確に管理したいだけなんじゃないかと個人的には思います。
マイナンバーについてもっと知りたい方は総務省のマイナンバーページをご参照ください
このマイナンバーが交付されるのは日本に住んでいる人だけです。
邦人に限らず、日本に住む外国人にも付番されます。
海外在住者(非居住者)の私がマイナンバー(個人番号)を取得した流れと必要な手続き
海外在住者の私は、マイナンバーを持っていませんでした。
マイナンバー制度が始まった2015年10月以前に海外移住していたので銀行口座開設にもマイナンバー(個人番号)が必要なかったんですよね。
でも、そろそろマイナンバーがないと銀行口座などで問題が起きたら不安だったので日本の一時帰国の際にメインの目的の1つとして「マイナンバー(個人番号)を取得する」ことにしました。
- 海外から日本に(一時)帰国する
- 管轄の市町村役場に転入届を出す=住民票を入れるということ(※パスポートを忘れずに持っていこう)
- 住民票を入れると自動的にマイナンバー(個人番号)が取得できる
- 住民票を出してもらいマイナンバー(個人番号)を確認する
マイナンバー(個人番号)は即日発行です。
子供3人の分のマイナンバーも住民票に記載されていました。
マイナンバーは個人番号なので生涯変更がありません。
一度取得したらそのマイナンバーの番号のままということですね!
子供のマイナンバーを確認するためにも住民票は有料ですが必ず出してもらってください。
海外からの転入者は転入届を出すと、パスポートで日本に入国した日から日本の住民票を入れたことになります。
必ず(子供の分も) パスポートを持参して市町村役場へ行きましょう。
印鑑も忘れずにね!!
海外居住者がマイナンバー通知カードを発行されるまでの実際の日数は何日だった?
マイナンバー自体は転入届を出した当日にわかりますが、緑色の紙の「マイナンバー通知カード」の発行には時間がかかります。
この緑のペラペラの紙のカードが「マイナンバー通知カード」です。
もちろん無料で届きます。
有効期限もありません。
外国人は、滞在許可の期間内での有効期限となります。
- 行政機関
- 金融機関
での手続きにこのマイナンバー通知カードが利用できます。
銀行口座開設など金融機関でマイナンバーを利用する場合に必要なのがこのマイナンバー通知カード。
この発行には時間がかかるんですが、
私の場合は、4月9日に転入届を出して、
4月27日に郵送されてきました。
ぴったり14日、2週間かかりました。
受け取りにはサインが必要ですが、本人確認のための身分証明書提示などは必要ありませんでした。
確実ではないですが、実家の両親でも受け取りが可能であったと思います。
この緑のペラペラの紙でできているマイナンバー通知カードのほかに、
プラスチックでできているマイナンバーカードがあります。
- 顔写真入り
- ICチップ入り(電子証明書とアプリが格納される)
この 顔写真&ICチップ入りマイナンバーカードの発行は無料です。
緑の「マイナンバー通知カード」とICチップ入りの「マイナンバーカード」の違いは?
ICチップ入りのマイナンバーカードで出来る事
- マイナンバーの証明
- 本人確認の身分証明書として利用可能
- 住民票や戸籍謄本などの行政手続きのオンライン申請に利用
- コンビニでの各種証明書の取得
- 印鑑証明や図書カードなど市町村のサービスが一体化で利用可能
- 将来的には健康保険証として機能する予定
- 金融機関でのオンラインバンキングに利用できるようになる予定
電子証明書として利用できるのが大きなメリットです。
このマイナンバーカードの発行は、無料です。
注意ポイント
- マイナンバーカードには有効期限があること(10年・未成年者は5年)
- 初回発行は無料だが、再交付料は有料なので紛失に注意
市役所の人に聞いたところ、
ほとんどの人は緑のマイナンバー通知カードのままにしているそうです。
どんな人がマイナンバーカードを申請しているか聞いたら、多くの人が自営業の人だとのこと。
まだ本格的にマイナンバーのシステム化が進んでいない現状なのであえてマイナンバーカードにする必要はなさそうです。
何より、マイナンバーカードの申請が面倒です。
郵送、オンライン申請などで申請はできますが、指定された場所での手続きが必要なことと受け取りは本人だけなので平日仕事をしている会社員の方などは何かと申請が不便でしょうね。
海外在住の私が実際にマイナンバーを必要だった場面は?
今のところ、まったくない。
現在使用している日本の銀行口座とマイナンバーを紐づけるように求められてはいないし、現状では海外在住でもマイナンバーが必要な状況はありません。
私は 海外送金は利用しないのでマイナンバーが必要になる状況にならないことも関係していますね。
ただ、新規に銀行口座を開設する際にはマイナンバーが必要になってくると思うのでやはり自分のマイナンバーは将来的に必要になる場面があるとは思います。
海外在住者が日本に一時帰国してマイナンバー通知カードを取得し、銀行口座を開設する手順
新規に銀行口座を開設するためには、マイナンバー(個人番号)の提出が必要なので下記の流れで口座開設することになりますね。
- 日本に一時帰国する
- 転入届を出す
- 住民票でマイナンバーを確認
- 約2週間待ってマイナンバー通知カードを入手
- 銀行口座を開設する
- キャッシュカードの受け取り(1週間~10日)即日発行可能な店舗もあるかも
という手順になるので 少なくとも3週間~4週間の日本滞在時間が必要になりそうですね。
海外転出する際のマイナンバー通知カードの返納
緑のマイナンバー通知カードは、海外に転出する際に返却しなくてはいけないんです。
アメリカ在住であれば、アメリカに帰国するときにマイナンバ通知カードは返さなくてはいけないんですね。
海外赴任で日本の住民票を除票した人もマイナンバ通知カードを返却しなくてはいけないので要注意!
転入届を出して、マイナンバーを取得する際に
「後日届く緑のマイナンバー通知カードは海外に転出の際は返却してください」と言われました。
返却の方法は、市役所に持っていくほかに郵送で市役所宛に送ることができます。
私は、日本を発つ前日に市役所でもらった切手不要の封筒にマイナンバー通知カードを入れてポストに投函しました。
また海外転出から日本に帰国する際に、転入届を出せばマイナンバー通知カードは無料で再発行してもらえるので大丈夫です。
まとめ
この記事のまとめ
- 海外から転入届を出せば即日でマイナンバーは取得可能
- マイナンバー通知カードの郵送までは約2週間程度かかる
- マイナンバー通知カードは海外に転出する際は返却の必要がある
いかがでしたか?
マイナンバー通知カードの取得は、海外在住者であっても難しくはありません。
今後どのような形でマイナンバーがシステム化されるのか心配ですね。
例えばパスポートと連携して海外に滞在していることが把握可能であったり、納税状況と銀行への入金が連携することによって副業でこっそり稼いでいる人が納税上は違法でなくても会社にばれてしまったりと国民にとってはメリットよりもデメリットが多そうなシステムにならないかなと気になりますね。
海外に住んでいても念のため、自分のマイナンバーは知っておくと安心です。